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GAKU論

「政局が第一」

 30日は午前中から衆議院議長室前に、民主党議員が集結し、午後1時からの本会議に河野議長が出席できないよう実力阻止する行動に出ました。私は自民党の国対副委員長として、現場の最前線にいましたが、眼前で展開される光景に、なんとも空しさを感じていました。これが国会議員のすることか。これが日本の政治なのか。国権の最高機関の現実か。衆参ねじれ国会となってから繰り返される、コップの中の不毛な争いに、辟易としてきました。 
 みなし否決は56年ぶりだそうです。それくらい珍しいこと。その原因は参議院で60日たっても結論を出さないことによります。我々国会議員は、有権者の付託を受けて、国会において意思を決定することが使命です。一院の権力を握った民主党は、その結論を出さないことを方針にしています。これでは政治が機能しない。与党として、56年ぶりの異例の措置であろうとも、憲法59条に規定されたみなし否決の権限を行使せざるをえない。
 一方で今回の混乱は、道路財源のあり方を考え直す、きっかけになったことは事実です。福田首相が来年度からの一般財源化方針を打ち出す、改革効果をもたらしました。これは平時ではなかなか決断できなかったでしょう。小泉さんでも安倍さんでも決断できなかったことを、福田首相が決断したのは、現下の厳しい政治状況の産物です。
 私も仲間の議員と語らって「一般財源化を実現する会」を立ち上げ、自民党的体質の中で首相方針がなし崩しにならないよう、必死の党内世論形成に努めました。これは一部から造反予備軍のレッテルを貼られましたが、とんでもない、最も首相の方針を実現させようとする勢力であったことは間違いありません。
 今後のポイントは、一般財源化する場合、財源をどう配分していくのか、に移ります。ほとんど従来通り、「必要な道路」に予算を当て、アリバイ程度に、残った予算を他の事業に配分するのでは、看板倒れになってしまいます。もうひとつのポイントは、道路予算の隠された、無駄や天下りを確保するためにビルトインされた仕組みや埋蔵金を徹底的になくすこと。そうすれば、医療や福祉に回せる予算が増えることになります。
 国会の現状をみて、日本の政治の衰弱、ここに極まれり、の感があります。当たり前のことが通じない。すべて泥をかぶるのは、与党や政権だけ。野党はかっこのいいことを言っているが、ほとんど現実対応できないことや財源の裏付けのないことばかり。これでは政治が進みません。暫定税率が戻った今、政治を少しクールダウンさせ、冷静な議論を復活させるべきだと思います。

[ 2008年04月30日 ]


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