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GAKU論

首相問責を恐れるな!

 実に久しぶりに大学の先輩O氏と再会、赤坂の小料理屋で飲んだ。政治の世界と無縁のはずのO先輩だが、妙に政治に詳しい。巷に政治評論家が多数存在するように、政治は最大の国民関心事か。以下、夜の会話を採録。でも後半は酔っ払って、よく覚えていないが・・・



O「党の国対(国会対策委員会)にいるんだって?」
G「そう、国対副委員長。大島(理森)委員長は、細かいし厳しい人だよ」
O「なんだか、お前が国対なんて、似合わないなあ。でも今の状況では、政策、政策と言ったって、参議院で成立しなけりゃ、意味ないだろう」
G「そうなんだ。党で議論して結論出しても、国会で通るかどうかわからない。参議院の出口まで見通して、どう野党と調整するかがポイントになる」
O「大変な時に、国対に入ったもんだ。でも、いい勉強になるな。でも地元に帰れないだろう?」
G「今は、月曜の朝一便で上京して、金曜の夜に地元に帰る。土日だけ地元回りで、これでは選挙準備できないよ。きのうも国対担当の記者から、国対に入ると落選する人が多いんですよ、なんて言われて、ぞっとしたよ」
O「まあ、運命だと思って、あきらめるんだな。でも今の国会は、ひどいな。福田・小沢会談で新展開になるかと思ったら、破談になったせいで、もっと悪くなりそうだ」
G「小沢氏はなぜ、あそこまで一時、のめりこんだのかな」
O「まず小沢自身の健康問題があるだろう。自分の政治家としての残り時間。それに民主党内を見渡して、本当にこんな状態で政権を取れるのか、自分の経験からして、民主党の現実はママゴトと感じたはずだ」
G「でも先輩議員に聞くと、例の国連至上主義。国連の決議があれば、なんでもできるという小沢理論は、自民党の幹事長時代からの持論らしい。党首会談で、それが実現できる可能性を感じた瞬間、すべてが解決したと思ったのではないかな。それ以外の課題なんて、大した問題じゃないと」
O「党首会談を終えて、少人数の党5役の会議では誰も反対しなかったそうじゃないか。だからOKだと小沢は思った。ところが役員会に諮ったら、総すかんをくった。それでプッツンきたのだろう」
G「野党第一党の党首で、首相になろうという人が、あの程度のことでプッツンきたら、首相が務まるのかな」
O「国の運営を誤るね。小沢は昼寝もしなきゃならないし。鳩山も菅も、小沢は首相は長く務まらないから、首相は自分に回ってくると思っているから、小沢に反対しない。ひどい話だよ」
G「雨の岩戸よろしく、民主党が党をあげて小沢カンバックコールしたのも、トップにふさわしい人材の決定的な不足だよね」
O「なんで、あのテロ特措法ぐらいで、国会が混乱するんだろう。もっと大事なことがあるだろう」
G「全くその通り。日本の国会は世界の笑いもの。しかもどんどん、その材料を提供している」
O「12月15日まで会期延長したけど、しっかり見通しは立っているの?」
G「しっかり立っているの、と言われると弱いなあ。なにしろ民主党はまずイラク特措法廃止が先だ、なんて言ってるくらいだから。守屋前次官の証人喚問で、また政治家の名前を出したので、ますます国際貢献の本論と、防衛省のスキャンダルの議論が混同されて、国民の理解を高めることが難しくなってきた。世論調査もインド洋での給油支援継続支持は50%前後を足踏みしている」
O「国連決議が絶対に必要だ、なんて言ってる人が野党第一党の党首にいることが最悪のタイミングだね。国連決議至上主義と日米同盟の堅持は、相容れない場面があるはず。これは自民党は呑めないよ。呑んだら、自民党じゃない。福田は本質をわかっているのかな。国会の最終局面で、どうするんだよ」
G「それはもう高度の政治判断でしょう。首相のはら次第。でも防衛省スキャンダルとの関係で、与党が勝負する環境が悪くなってきたのは事実」
O「何を言ってるんだ。がんがん、やればいいんだよ。こんな程度の国際貢献ができなくて、どうするんだ。笑われるぞ。参議院で議論して、衆議院に戻して、正々堂々と3分の2で可決すればいいんだよ」
G「そうすると、参議院で首相問責が出る。政局になるね」
O「堂々と政局に臨めばいいんだよ。参議院で首相問責が出れば、衆議院を解散せざるをえない、なんて慣例を作ったら憲法に反するよ。今後、何度でも、そういう事態になってしまう。衆議院の解散は内閣不信任案に対する対抗措置だ。参議院は首相個人に対する問責しか出せない。いいか、よく考えろよ。3分の2採決は、国会の判断だ。首相個人の責任を問うようなテーマじゃない。参議院の首相問責は、堂々と無視せよ。国会は会期主義というのを知っているのか?」
G「それぞれの国会の会期で、懸案は完結する?」
O「そう。来月の会期末で首相問責が参議院で可決されても、来年の通常国会では関係ないということ。衆議院で3分の2を持っていることを、もっと自信持って考えろよ。自信を持てよ」
G「参議院での首相問責を過度に恐れている節はあるよね」
O「堂々とやれよ。小泉首相が唯一残した遺産は、衆議院の議席3分の2だね」
G「えっ、唯一?ひどいこと言うなあ。でも本当に3分の2は大事だね。下手に解散すると、その財産を失うだけだもね」



細かい会話は残念ながら、酔って覚えていない。でもO先輩は過激ながら本質をついている。いずれにしても堂々と振舞うことが肝腎だ。

[ 2007年11月15日 ]


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