小沢一郎氏の引退
7月12日、参院選突入です。安倍政権にとって、初めての国政選挙。10か月の政権の信任投票でもあります。安倍政権とは何か。安倍首相は日本のリーダーとして、この国をどう引っ張ろうとしたのか。そのことが問われるべきですが、実態は年金記録問題、そして政権周辺でおきる累次の問題に国民の判断基準が置かれ、安倍政権の大いなる目標がどこかに吹き飛んでしまいました。
最近、テレビに露出する機会の多い安部首相ですが、社会保障や安全保障問題での知識、認識は他党の党首と比較にならないくらい、すばらしいものがあります。このことは視聴者がはっきり感じ取っているはず。資質はすばらしい。しかし現状は、国民にそう思ってもらえない程、問題が続けざまに発生し、安倍氏の持ち味を殺しています。全く残念でなりません。「戦後レジームからの脱却」なんて偉そうに言っても、年金の記録をしっかりしたものにしてから言え、となってしまいます。
憲法よりも生活。そういえば民主党のキャッチは「生活が第一」だったっけ。庶民感覚はもちろん大事だけど、小沢一郎氏はむかし、そんなこと言ってたかなあ。政治は目先のことだけに囚われてはだめだ、もっと長期的なビジョンで競うべきだ、なんて言ってたんじゃないの。それが今は、生活が一番だって。
はっきりしているのは小沢さんのねらいは、いつも同じ。とにかく権力を取りたいの一心。権力を奪取する、政権交代することが至上命題で、政権を取って何をするかは、その時考えましょうという発想。平成5年に細川政権が誕生した際も、裏で舞台回ししたのは小沢さん。それだけの芸当ができるのは、小沢さん以外にいなかったのは事実ですが、首相の役を振られた細川さんは、さあ首相として何をしていいのかわからない。あっちに振れ、こっちに振れ、政権交代はしたけれど、政策は基本的に自民党の政策を踏襲します、とやってしまった。これなら何のための、政権交代だかわからない。小沢流は、つまり政権交代のための政権交代。権力を奪取することが自己目的化して、それで何をやるのかが、わからない。
二大政党制はもちろん理想だけど、野党第一党が成熟していない中で、年金記録問題のような敵失で政権を取っても、また長続きしないのは分かりきっています。残るのは政治の混乱だけ。自民党竹下派時代、権力の中枢にどっぷり浸かりながら、政治改革という「言霊」をうまく操って国民を篭絡し、正義の味方になって、宮沢内閣の不信任案に賛成する(内閣不信任案に賛成するなら、まず離党することが筋だが、小沢グループは離党せずに賛成した。これは政党政治のイロハのイをわきまえない最低の行為)。その後、細川、羽田内閣を組織するも、わずか10か月で瓦解。野党に転じて作った新進党も自ら解党。自由党時代に小渕政権に参画するも、わがままいっぱいの要求を突きつけて連立解消、その余波で小渕首相は脳梗塞で帰らぬ人に。 当時の小沢党首の要求である党首討論や副大臣制は、その後実現するも、現在の小沢党首は党首討論から逃げ、国会対応は副大臣ではだめ、大臣だけと言って、その制度を形骸化させる張本人の役を果たしています。
結局、自分の居場所がなくなって民主党に合流。一時は年金未納で、代表就任を断ったんじゃないの?年金未納問題は片がついたの?いつの間に?
結局、この14年間、小沢さんが政治の世界でやってきたことは、権力に戻りたいがために、政治を混乱させただけじゃないの?いい加減にしろ、と私は言いたい。小沢党首は今回の参院選で野党が過半数を取れなければ、次の衆院選に出馬せず引退するとの覚悟を語っています。その言やよし。これ以上、日本の政治に害悪をもたらさないためにも、潔く引退してもらいましょう。
[ 2007年07月12日 ]
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