小沢流田舎芝居
国会は野党の欠席戦術が続いています。戦術とも言えない愚作ですが。教育基本法改正案を審議してきた衆議院の特別委員会では、野党が要求してきた中央と地方の公聴会をはじめ、参考人質疑など延べ106時間の審議を続け、野党理事をして与党理事に感謝の言葉があったと聞きます。しかし採決には欠席する。これも野党理事の言葉。「採決に応じない理由は何もない。しかし国対の指示なんだ。申し訳ない」。委員会の現場ではどうしようもない、小沢民主党の方針があるのでしょう。議会制民主主義のルールなど、どうでもいい。与党単独の採決で、国民の批判を待つ。私も短い経験ながら、国会での野党の拙い戦術が見えてしまいます。要するに「田舎芝居」。
さて私が2年間関わってきました道州制特区推進法案の衆議院段階の審議も大詰めを迎えていますが、教育基本法改正案の審議の混乱の余波で、まだ採決できない状態です。先日は国会議員になって初めて、1時間の質疑をさせていただき、また札幌での公聴会でも質問に立ちました。この道州制特区法案は端的に言ってスキーム法であり、北海道から国に権限委譲などの提案をしていき、地方分権を段階的に進めていこうとする仕組みを法的に完備するための法律です。だから否定的にとらえる要素は何もないと思います。事実、先日の札幌での公聴会でも、与党、野党それぞれ推薦の意見陳述人がいましたが、全員この特区構想の推進には賛成で、あとはどこが不足しているかの意見ばかりでした。公聴会で陳述人が全員、法案に賛成というのは、あまり例がありません。委員会での野党の質問を聞いていると、「木を見て森を見ず」の例え通り、木の、さらに細部の枝ぶりについて、あれがおかしい、これはけしからんという議論ばかりで、真に建設的ではありません。反対のための反対といわれても、あれでは反論できないでしょう。
教育基本法改正案、そしてこの道州制特区法案の審議をみて、国会の役割とは何かを考えさせられます。選挙によって選ばれた議員が、国民との約束である選挙公約に基づいて行動し、審議を尽くして結論を出すという、当たり前の原則が、党利党略の名の下に、踏みにじられている。民主党の小沢一郎党首の何でも反対、政権交代至上主義の理不尽な国会対応によって、民主主義のルールさえおかしくなっている。メディアもそのことを批判しない。民主党の理事の中でさえ、この小沢流に辟易している人もいます。国会だけが時間が止まっている異空間ではないはずです。時代の変化は早くなっています。国会が時代がかった田舎芝居の劇場であっては、国民は不幸になってしまいます。
[ 2006年11月17日 ]
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