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GAKU論

厚生労働部会長として

 厚生労働部会長に就任して20日。連日、厚生労働省からの説明やら関係団体、利害関係者からの要請ラッシュで忙しい毎日です。25日には部会長就任後、初めて衆議院の厚生労働委員会で質問に立ちました。。
 部会としては年末に向けて予算と税制が課題ですが、先の骨太方針2006で決定された通り、社会保障予算は今後5年で1兆1千億円、さし当たって来年度は2200億円の削減をすることになっています。そこで社会保障予算の削減を、どのような哲学で行うのか質問しました。
 包丁でとうふを切るように、2200億円をスパッとカットしていくのか。いや、社会保障はそんな機械的なものではない、きめ細かな対応だということになるのか。柳澤厚生労働大臣は大蔵省出身、自民党内では直前まで党税制調査会長をつとめ、財政や税制の専門家として知られています。
 柳澤大臣いわく「社会保障分野は機械的に財政の枠を当てはめるものではない。ひとつひとつの政策をきちんと積み上げながら、対応していきたい」との方針。ばっさりやるのかと思ったら、意外に丁寧なお答えでした。この歳出削減問題は、年末の予算編成に向けて、大きなテーマとなっていきます。


 さて部会長になってみて改めて、社会保障の範囲の広さと難しさを痛感しています。時代状況が少子高齢化、人口減少に向かい、歳出は際限なく増え、財政が益々厳しくなる傾向が顕著です。きのうも私の事務所に難病のパーキンソン病の患者さんがお見えになりました。厚生労働省が患者支援を一部打ち切る方針を打ち出しており、困り果てて私のところに相談に来ました。
 厚生労働省は「パーキンソン病の患者は増えており、希少性がなくなった。とにかくお金がない。予算があれば対応する」とにべもありません。パーキンソン病は四肢が不自由になり、一般的な就労は不可能。高価な薬を飲み続けなければ、容体は確実に悪化します。補助が打ち切られると、毎月数万円の薬代が丸ごとかかることになります。さらにはパーキンソン以外に、現時点で補助の対象になっていない病気への支援を求める声がたくさんあります。中川幹事長からも「難病の予算を削るような、弱いものいじめをしないで、他のところを削れ」との檄がとびました。
 パーキンソン病の例を紹介しましたが、厚生労働分野では、財源が厳しいために同じように予算がカットされるケースが多くなっています。社会保障予算は今後も人口の高齢化に伴って増加していく見込みですが、その伸びをいかに抑えるかが課題です。そこで上記の年2200億円カットの大方針が出てくるわけですが、私はきょうの質問でも「まず歳出削減ありき、ぞうきんを絞れるだけ絞ってから、増税はその後、というのが政府の方針だが、社会保障分野は先に絞ってしまうと、本来、国がやるべき福祉まで財政上の理由から止めてしまうことになってしまう。そこを慎重に考えて、予算編成を進めるべきだ」と訴えました。
 厚生労働部会長に就任した時、ほとんどの同僚議員から「おめでとう」という言葉より、「大変だね」という叱咤激励をもらいました。その言葉の意味を、日々しみじみと噛み締めながら、部会長としての仕事に取り組んでいます。

[ 2006年10月25日 ]


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