あれは3年前・・・
初の戦後生まれ、51歳(21日で52歳になる)の安倍晋三総裁が誕生しました。あれは3年前の夏。当時、浪人中の私は上京して、山本一太参議院議員と会いました。二人の対話は、小泉首相の次のリーダーをどうするか、という方向に向かい、結論は若いリーダーを作ろうとの考えで一致しました。その時から「新世代総理を創る会」の活動が始まりました。
まず仲間を集め、みんなでお金を出し合って、専用の宣伝カーをしつらえました。その車で全国キャラバンを展開し、山本議員の秘書さんが、フェリーを乗り継いで宣伝カーをはるばる北海道まで運び、札幌で一太さんと街頭演説をしたこともありました。なつかしいなあ。
当時の思いは、小泉首相にできるだけ頑張ってもらい、その後は、改革路線が後戻りすることがないように、我々と同じ世代から首相を出す。世代交代を進めて、自民党の体質改善を図るというものでした。「新世代総理を創る会」は頻繁に、有楽町マリオン前で街頭活動を繰り返し、また総理候補になりうる有望株の議員を招いたセミナーも何度か開催しました。こうした地道な活動も、今回の安倍総裁誕生の呼び水になったと自負しています。
さて安倍新総裁はこれからが大変です。5年前の劇的な小泉首相誕生の状況と比べて、今回は早くから安倍氏圧勝の予想が出され、メディアや国民の反応が必ずしも強くないのが気になります。それは各地での総裁選街頭演説での人出、反応の鈍さにも現れていますし、メディアの冷ややかな論調にも出ています。
党内的には、極端にいえばオール安倍の総主流体制の人事バランスなどが難しいでしょう。ある新人議員がしみじみと「総裁選は、人間の思惑がはっきり出ますねえ」と言ってましたが、ポストの争奪戦と直接、関係がないと思われる一年生議員の中でさえ、あからさまな猟官運動と思える安倍氏支持の活動を展開する人がいる。議員はみんな、いいポストに就きたいと思ってますから、これだけの支持を集めると、後の処遇が大変だと思います。
また来月には衆議院の補欠選挙があり、来年には地方選挙、夏の参議院選挙があります。特に参院選は負けが許されない厳しい戦いです。政策課題も少子高齢化と財政難の中で、どこまで独自色を出せるか。財政再建、経済の成長、社会保障改革など、これまでにない難しい課題が山積です。安倍政権は戦後で最も難しい課題を、そのスタートから背負う政権ではないかと思います。消費税についても方向性を決めなければならない。社会保障も今のままではもたないでしょう。対中国、対韓国のアジア外交をどうするか。憲法改正という大テーマもあります。こうした課題に対してオール自民党の総合力で、対応していかなければ、国民の信任は得られないでしょう。私も自分に与えられて役割を全力でこなしながら、日本の危機を乗り越えたいと考えています。
[ 2006年09月20日 ]
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