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GAKU論

日本外交のねばり

 国連の安全保障理事会は15日、北朝鮮のミサイル発射を非難する決議を全会一致で採択しました。ミサイル発射直後から、日本が中心となって制裁決議の採択を働きかけてきましたが、最終的に制裁部分は削除されたものの、日本のイニシアティブで決議が採択されたことは、画期的なことです。それにしても、国連安保理を舞台に、国際政治のダイナミズムが短時間に直接的に、これほどはっきりと展開されたことはないと思います。日本がまず突っ走った。アメリカがこれに応えた。中国、ロシアが反対した。最後はイギリス、フランスが仲裁に入った。日本は見事にキープレイヤーの役割を演じきり、全会一致の決議採決を勝ち取った。それぞれの国が、それぞれの役割、カラーを出した。中国でさえ、北朝鮮に対して不満を隠せなくなった。だから最終的には決議に賛成しました。もう北を面倒見切れなくなった。
 これで焦点は北朝鮮の次なる一手です。再度、ミサイルを発射すれば、もう完全に国際社会の孤児となりかねない。最悪の軍事介入という展開にもなりかねない。日本の強硬姿勢は、首相官邸があらゆる今後の展開を予想した上で、日本の立場を鮮明にする覚悟をしたということです。この覚悟を、国民と共有したい。日本の隣に、あのような国が存在する現実。民主主義とか、透明性とか、全く無縁の独裁国家がすぐとなりで、瀬戸際外交を展開する恐怖。だから日本にとって、日米同盟が重要です。民主党の小沢代表のように、日本にとってアメリカと中国は等距離だ、などと能天気な話を中国首脳にリップサービスする政治家を、しっかり批判しなければならない。
 また日本の外交は失敗だった、と無責任に批判するメディアの姿勢にも疑問を禁じえません。大事なことは、北朝鮮を抑止することなのに、なぜ北朝鮮が喜ぶようなことを、日本のメディアは報道するのか。
 最後に、あらためて国連安保理の常任理事国とは何なのか、考えさせられました。60年前の第二次世界大戦の戦勝国が、なぜ現代の国際政治で特権的な立場を保持できるのか、理解できません。アジアの常任理事国はなぜ中国だけで、日本は入れないのか。今回の安保理を舞台にした対北決議をめぐる動きの中で、改めて国連改革の必要性が浮き彫りになったと思います。安保理改革の機運を再度、盛り上げたいと痛切に感じました。

[ 2006年07月18日 ]


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