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GAKU論

テポドンの威嚇

 朝、早く起きて、テレビでワールドカップの準決勝を見ていたら、画面に北朝鮮ミサイル発射の字幕が飛び込んできました。まだ未明、こんな時間に?ミサイルに燃料注入というニュースは少し前から報道されていましたが、先日の日米首脳会談でも両首脳が強い警告を発していたように、ここで北朝鮮がミサイルを本当に発射すれば、国際社会に弓をひくようなものだから、まさか実行はしないだろうと思っていたら、なんとアメリカ独立記念日、しかもスペースシャトルの発射とほぼ時間を合わせた挑発。南北離散家族と称して拉致被害者と家族の28年ぶりの再会を演出した直後にやってしまいました。
 政府の対応は迅速でした。未明に関係閣僚の招集、午前6時すぎにシーファー米大使が官邸を訪問して情報交換。午前中には安倍官房長官の主導で、経済制裁の方針が決まりました。しかし肝心のインテリジェンスはどうだったのか、気になります。1発目のミサイル発射から、政府が警戒態勢を取るまで22分かかっています。最初の探知は自衛隊か米軍か。そういう情報は機密でしょうが、日本が自力でどこまで情報収集できるのかが問題です。
 さて今回の北朝鮮による7発ものミサイル発射は、そんなクレージーな国が日本のすぐとなりにあることを改めて国民に知らしめました。これは大変恐ろしいことです。平和的な交渉や外交、いわば普通の言葉が通用しない国。価値観が全く異なる異次元国家がとなりに存在し、気に食わなければ、いつでも日本に向けた100発以上のノドンミサイルを発射できるぞ、と宣言したようなものです。日本は国連安保理で北朝鮮非難決議を提出しようとしていますが、中国やロシアは議長声明で十分と反対しています。そういう国々に日本は地政学的に包囲されている。民主党の小沢党首は中国を訪問し、日米中は正三角形の関係がいい、などと寝ぼけたことを言っていましたが、日本の置かれている現状は、そんな能天気な安保認識を全く許さないと思います。だから小泉首相は日米同盟の基軸が大事だと、繰り返してきました。野党やメディア、さらに自民党内にも、小泉はやりすぎだとの批判があります。しかし今回のミサイル発射事件の経過を見ていると、情報収集やその後の対応、さらに万が一、有事になった場合の連携など、日米同盟がうまく機能していることが、日本の安全に死活的に重要であることが改めて浮き彫りになったと思います。北朝鮮の今後の対応次第では、さらに深刻な事態に発展する可能性もあります。政治家は目をさまして、現実を直視し、国の安全を守るために、あらゆる事態に対応できる備えをする責任があります。

[ 2006年07月05日 ]


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