国会延長なし、すか?
自民党の議員のほとんどが、この国会の会期延長があると思っていたと思いますが、小泉首相があっさりと会期延長なしと指示し、6月18日での閉幕が事実上、決まりました。院内の自民党国会対策委員会の部屋には、壁に今国会提出法案の一覧が掲げてあり、まだ成立していない法案が、厚生労働委員会や法務委員会を中心に、まだたくさんあります。教育基本法改正案、憲法の国民投票法案など、重要法案が軒並みです。私が担当してきた道州制特区推進法案も、ようやく委員会に付託されることになりましたが、審議時間がほとんどないため、秋の臨時国会へと継続審議になることは確実です。そもそもが小泉首相の提案で始まった道州制特区構想であり、小泉政権の間に成立させることが筋だと思います。しかし小泉さんは、これだけ重要法案が残っているにもかかわらず、「政治的判断」と一言で最後の国会に幕を閉じる決断をしました。
その真意を私なりに忖度すると、小泉首相は政権のフィナーレを、あまり国会に縛られたくないと感じているはず。国会閉幕後は、最後の日米首脳会談でブッシュ大統領との信頼関係を誇示し、大好きなプレスリーの邸宅を見る。また6回目となる最後のサミットで、存在感を示す。最後の骨太方針では改革の方向性を次期政権に引き継ぐべく、歳出歳入一体改革の方針を明示する。国会の審議や野党の攻勢に煩わされることなく、自分のペースで大団円を迎えたい。そう思っているはずです。
もうひとつは、国会中で発言を抑制している総裁選の候補者に、政権や首相の方針に気兼ねすることない発言を許容するチャンスと時間を与えるために、早々に国会を切り上げ、9月に備える。国会を開いていると、野党の攻撃に国民の目が向きがちですが、閉幕してしまえば、政局は自民党総裁選一色になるとの思惑があるのでは。そんな色々な思いを首相は「政治的判断」とワンフレーズ以下で表現したのだと思います。
「政局の天才」である小泉さんの考え抜いた判断とは思いますが、それぞれの議員が各法案を担当し、汗をかいてきたことを思うと、なんとも消化不良の国会になりそうです。いずれにしても、道州制特区法案は秋の国会に向けて、しっかり準備をし、また現在、厚生労働委員会で審議中の「ねんきん事業機構」法案は、社会保険庁の新たな不祥事を踏まえ、法案の練り直しが必至だと考えます。国会が終われば、次の日本のリーダーを選ぶ、暑い夏が始まります。
[ 2006年05月31日 ]
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