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GAKU論

永田町格差社会

 政治家になって早10年、相変わらず熟達しないのが資金集めです。永田町には、1回のパーティーで億単位の政治資金を集める剛の者が多数おられますが、私などは先日、東京で初めての朝食会を開き、2ケタ違う浄財をいただくのに、四苦八苦しました。政治家の資金力は、その人の政治力、人脈、先代の政治的遺産、スタッフの力など色々な要素で決まります。逆に公表される政治資金を見て、この人がこんなに金を集めているのかと、資金力と政治力が乖離するような政治家もなかにはいます。

 そんな折、先日、ある週刊誌が、民主党の小沢一郎代表の政治資金管理団体が、10戸のマンションを都内の一等地に所有していると報じました。価格は6億円以上といいます。小沢氏のように力のある政治家が多額の政治資金を集めるのは、不思議でもなんでもありません。それが自らの政治信念を達成するために使われているなら、資金を提供した側も本望でしょう。しかし実態は政治ではなく、不動産業に使われていたとは。先日の党首討論で小沢氏は、今の日本の現状を憂え、教育の重要性を小泉首相に諄々と説いていました。そうか、そこから切り込んできたかと私は感心しました。小泉政治に欠けているものも、正に教育だと常々感じていたからです。一国の首相に教育の重要性を説く小沢氏が、裏では政治資金の公私混同を繰り返してきたとは。

 政界では「格差」という言葉が、いつのまにかキーワードのようなものになってきました。国会でも、先日の補欠選挙でも、民主党はこの格差を政権攻撃の中心テーマに設定しました。しかし不動産業に忙しい野党の党首が、格差社会を批判する図。なんともおかしな光景です。

[ 2006年05月29日 ]


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