新庄の真情
東京ドームでのサプライズ。2年ぶりに北海道日本ハムの応援に、東京ドームに行ってきました。観客は1万2千人。ちょっと寂しいけど、まあこの程度か。試合は序盤が接戦、新庄が本塁打を打ち、負けじと清原もライトに大きな一発、そして千両役者の新庄がこの日、二本目、試合を決める満塁ホームランで球場は大いに盛り上がりました。
ヒーローインタビューはもちろん、新庄。そこで爆弾発言が飛び出しました。「今シーズン限りで、ユニフォームを脱ぐことを決めました」。スタンドからは悲鳴。まだ4月、シーズンが始まってまだ18試合目のこの段階での引退表明はあまりにも早い。しかもこの日、本塁打を2本も打った選手が。誰もが不思議に思い、惜しいと感ずる。
試合後の会見で新庄は、開幕戦の札幌ドームで4万3千人が集まったことで「俺の役割は終わった」と語りました。いや、まだまだがんばってほしい、と誰もが思います。私自身、目の前のサプライズに驚き、残念に思い、新庄のいないファイターズは想像できないと感じましたが、冷静になって考えると、新庄なりに熟慮した末の結論ではないかと思い始めました。
パフォーマンスの新庄ですが、誰よりもファンを大切にし、どうすればお客さんが球場に来るか、どうすればお客さんが楽しめるかを常に考えながら、プレーしてきた人だと思います。数々のパフォーマンスも、話題尽きない発言も、すばらしい守備や走塁やホームランあってのものです。その新庄も34歳。今シーズンは足の具合も思わしくなく、欠場する試合も多くなっていました。新庄の美学からして、衰えた新庄をファンの目にさらすことは耐えられない。美しいままの新庄で引退したい。しかしただ引退するだけでなく、ラストイヤーも客を楽しませ、チームのために客寄せに貢献したい。それがシーズン早々の引退表明になったのだと思います。残りのシーズンを、新庄引退イヤーとして動員に結びつける。
これだけファンのことを思い、チームのことをおもんぱかる選手は他にいないのではないか。もちろん、プレーそのもので魅せる選手はたくさんいます。それが本来のプロのあり方だと思っている選手や関係者も多いでしょう。しかしそれだけでは客が来ない。なにかプラスアルファが必要だ。それを新庄は考えてきたのだと思います。札幌に戻った新庄を見に、どれだけのファンが集まるか、いまから楽しみです。それにしても、やっぱり来年からのファイターズが心配だなあ。
[ 2006年04月20日 ]
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