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GAKU論

世論調査のトリック

 高橋知事就任3年の節目で、北海道新聞が世論調査を行いました。4月19日道新朝刊の見出しは「高橋知事続投を、60%」。道民の6割が知事の続投を望んでいる、との記事です。しかし記事全体を読んでいて、ちょっと気になる点がありました。それは高橋知事に対する支持率調査の基準についてです。今回の調査では、高橋知事を「支持する」が44%、「支持しない」が14%、「どちらとも言えない」が41.8%となりました。そこで不思議な基準変更が行われています。 
 
 「前回調査では、『支持する・しない』に加えて、『どちらかと言えば支持する・しない』との設問を設けていたが、今回は知事選が一年後に迫り、有権者の投票行動を探るため『支持する・しない』に設問を絞った」「このため単純比較はできないが、『支持する』と答えた人は、前回『支持する』『どちらかと言えば支持する』と答えた人を合わせた65.6%から21.6ポイント減少した」(4月19日、道新朝刊)
 
 そして「単純比較できない」といいながら、横路元知事、堀前知事との支持率比較のグラフを、調査基準が違うまま掲載しています。
 
 なんと巧妙なトリックか。まず長期間、定期的に行っている調査、特に知事の支持率調査について、突然、その基準を変更することは普通ありえない。また「単純比較できない」と言いながら、「21.6ポイント減少した」と伝え、そのままグラフで表示する報道姿勢も極めて不誠実です。どうもよくわかりません。これでは、高橋知事に対する高い支持率が再び出るとまずいから、基準を変更したと勘ぐられても、仕方がないでしょう。
 
 不思議に思っていたら、2日後の同じ道新に、今度は上田札幌市政に対する調査結果が掲載されていました。こちらは聞き方が肯定的評価では「大変良い」「まあ良い」の二段階になっていて、合わせて41.4%。否定的評価も二段階で「あまり良くない」「まったく良くない」が計26%。聞き方は過去の調査と変えていません。上記の知事に関する調査と関連して見ると、両者の支持率が離れすぎないように、一方の基準だけを変更したと考えてしまいます。
 
 道新の報道姿勢はこれまでも、高橋知事には厳しく、上田市長には甘くと、巷間言われてきました。今回の世論調査報道を見て、残念ながら、そうした指摘がうがちすぎではなかったことが如実に示されました。

[ 2006年04月24日(月) ]


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